リトアニアといえば、バルト三国の一つと言った方が聞いたことのある方も少なくないかも。この写真はそんなリトアニアの世界遺産クルシュー砂州の絶景です。ロシアとリトアニアにまたがって伸びているこの砂州は全長98kmそのうち、北の52kmがリトアニア領に属し、残りがロシアに属しています。
砂州と言えば、日本三景の1つ、天橋立は長さが約4km、幅は20~170mなので、クルシュー砂州の規模はその20倍以上になります。でもこのクルシュー砂州も絶えず消失の危機にさらされているんです。住居や燃料用に木々が伐採され、バルト海からの風と波による浸食によって。そんな危機に対抗するため、植林などによる保護が始まりました。現在ある森のほとんどは植林の結果でき上がったものだそうです。このクルシュー砂州のように人の手で少しずつでも自然を取り戻していけるものは、まだ大丈夫かもしれない。でも、世界中で取り戻せない大自然がたくさんあります。この先この青い地球を残していくために自然に手を付ける前に私たちはもう一度考えてみたいものですね。